Monday, July 18, 2011

スラムでの主な時間の過ごし方

ということで、僕はいまコルゴチョというスラムでSUFTAというローカルNGOのお手伝いというか、途上国で働くという事の経験を積ませてもらっています。

SUFTAはまだまだ小さな組織で主に創設メンバーのJohnPeterを中心として運営しているNGOです。

そこで僕がやっていることは2つあって、一つがキャンドルメイキングビジネス(以降、CMB)、もう一つがマイクロファイナンス(以降、MF)です。

CMBに関しては、NGOの安定した収入源を確保する為に、スラムの人達を雇って作ってもらったキャンドルの数をどうやったら増やせるか、そしてそれをどうやったら売りさばけるかについて日々検討しています。

また、もう一つのMFに関しては、現地で自営業をしている人達にお金を貸して、どう彼女らのビジネスを拡大していくかということについて、彼女らと話し合いながら考えてます。

CMB、MFと横文字にすれば響きはいいけど、やっていることは地味です。

アンケート作成したり、それを打ち込んだり、インタビューをしたりという感じなんですけど、途上国の小さなNGOということもあってすごい働き方にもどかしさを感じてます。

売り上げや費用など今までの情報が記録されてなかったり誰が持ってるのかわからなかったり、ITリテラシーというか現地でのインターネット環境が進んでいないのでgoogleドキュメントやdropboxに叩き台をあげて、どうこうというわけにはいかずオフィスに行かなきゃ仕事に取り組めなかったり。

中でも、特にいちど路上に出れば「チャイニーズ」としてあしらわれる日本人を悩ませるのは、彼らのキーワードでもある「Relax」という概念です。時間に対する感覚がゆっくりしているので、今日やると決めた事を1時間後には明日に延期しようといったりと、なかなか日本人の勤勉さとは相いれない概念です。

だけども、何にでも短所があれば長所もあるもので「Relax」という考え方が染みついているせいか、あまり気負わずに仕事をしていて、彼等は一日一日をすごい楽しんでいるように見えます。
基本「冗談8、真剣な話2」ぐらいの割合で進んでいきます。

加えて、彼等はこのスラムをよくしたいという想いが強く、スラムの住民の暮らしの改善を人生のテーマにしています。

そんな彼らと一緒に働いていると、
「経験が人生のテーマを決める」、

「人生にテーマがある人は幸せ」 なんじゃないかと感じます。

彼等には幼少期の貧しさの中で苦労しながら這い上がってきた経験があるからこそ、子供たちにはもっと良い暮らしをさせたいという明確な想いがあります。


だけども、僕自身にはまだ人生におけるそんな明確な想いやテーマはありません。

だからこそ、主体的にたくさんの経験を積んでいって、今までの経験と照らし合わせながら人生のテーマになるものを見つけていきたい


それに当たって、とあるブログで見つけた生田正治さんの
「人生が一度限りであるということを考えれば、若い時点で自分の将来を展望して、自分の情熱を何に燃やすかを考えることは大事なテーマです。」
という言葉にすごい共感を覚えました。



1 comment:

  1. 文章で伝えるのうまいね
    毎回欠かさず読んでます
    がんばれー

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