サンフランシスコに来て10日間がすぎました。
まだ、日々の寝場所をその日その日に探しているような状況ではありますが、
ちょっとこれまでの流れをまとめてみようとおもいます。
そもそも...(前置き)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
僕がいまサンフランシスコに来ている理由は、
出発点は最近の僕の想いにあります。
「機会を得ようと頑張っている人へ適切な機会を届けられるような仕組みを創りたい」
これは、
高校入学当時に機会を探すことを諦めてしまった自分、
そして惰性で過ごしてしまったその後の高校生活
への後悔がもととなって自分の中で培われてきた想いです。
だからこそ、
「機会を得ようと頑張っている人へ適切な機会を届けられるような仕組みを創りたい」
そんな想いを形にする為に、
つい4ヶ月前まではPatient Capitalで有名なAcumen fundのHeadquarterがあるNYにいこうとおもっていました。
(アポもなにもなかったけども)
僕はその当時は
マイクロファイナンスであったり、
社会的投資であったり、
金融の世界にこそそれを形にする方法があるんじゃないかと思っていました。
だけども、それから3ヶ月間、ナイロビのスラムでボランティアをしてみて
僕の好奇心の風向きは変わりました。
インターネットを通じて、世界をより良くする。
僕は6月からケニアのスラムにあるNGOでE-learning centerの立ち上げに関わっていたのですが、
その過程で、今の時代に世界の暮らしをより良くするためには
インターネットの世界に大きな可能性があるということが自分なりに腑に落ちました。
・距離という概念をなくすインターネットの世界
・スラムの人でも持っていたスマートホン
・スラムの子供達のパソコンを使っている時の楽しそうな顔
「あ、ここだっ!」
なんかすごいそう思いました。
僕にとっては、冒頭の想いを形にする方法はITの世界にあって、
そこが一番自分の心をわくわくさせてくれる場所なんだってすごい思いました。
インターネットを通じて、世界をより良くする。
これはGREEのコーポレートメッセージですが、それを僕の言葉に置き換えると
インターネットを通じて、機会を求め努力している人に、適切な機会を提供する仕組みを創っていく。
インターネット発祥の地、
そして未だにインターネットのフロンティアをいくITスタートアップの聖地、
シリコンバレー
シリコンバレーって言葉にピンと来ない人はこちらのサイトをご参照ください→Wikipedia
僕は、シリコンバレーの企業で働くことで、
シリコンバレーのカルチャーを体感したい、
少しでも多くのことを吸収していきたい
そう思って、・・・・・
いまはシリコンバレー(サンフランシスコ)にいます。
以上が前置きになります。
で、きてからの10日間、、、(本文)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ドラマのように山あり谷ありの10日間になりました。
最悪の船出
もともとはサンフランシスコにあるベンチャー企業でインターンをする予定で、
(というか、個人的にそうなるだろうと思っていただけですが)
ナイロビ滞在時からSkype面接などをして、考え方も近く評価もしてもらえてそうな気がしたので(100%主観です)、
オファーレターもらってない状態にもかかわらず、とりあえずサンフランシスコにいけばどうにかなるだろと思っていました。
ところが、現実とは期待とは裏腹になかなかうまくいかないらしく、
サンフランシスコ行きの飛行機に乗るおよそ2時間前に
「お祈りメール」
いただきました...
その結果、
滞在期間:4ヶ月少々
滞在先:サンフランシスコ
所持金:$1,500
宿泊先:未定
インターン先:未定
何の当てもなく、サンフランシスコに行くことが決定しました。笑
もう、乗り継ぎ空港の台北空港の焦燥感といったらありません。
機内食もおいしく感じなければ、
Toy Story3 とかTransformerとかそんなハリウッド史に残る名作もおもしろさを覚えませんでした。
しまいには、僕はこれから4ヶ月、なんの当てもない異国の地になにをしにいくんだとそんなことを機内で思ってたら、
「病は気からという」言葉よろしく、ちょっと熱っぽくもなってきました。
だけども、
「その時の気持ち抑えず、そのままを受け入れろ」
みたいなことが書かれていたのを思い出し、
この際は我慢せず落ち込むだけ落ち込んで、サンフランシスコに着いたら気持ちを切り替えようということで
最高にネガティブな状態でサンフランシスコに到着することになりました。
サンフランシスコに来てからの10日間
日本人*なのにも関わらず、アメリカの地でJob Seekerとしての新生活が始まりました。
*国籍的には幸いにもアメリカ国籍も持っていたので、現地で職探しができました。
といっても上述の通り、インターンを受け入れてくれそうなスタートアップ企業を探して、
レジュメを書いて送っての繰り返しただけですけども。
ひたすら有名投資家や投資会社の投資先で気になった/ ビジネス系の企業をリストアップし続けてました。
その結果として、
SVのスタートアップのトレンドの移り変わりであったり、各投資家の嗜好に詳しくなり、
またWeb-siteのデザインにも勝手にうるさくなりました。
そこで気づいたこと
・スタートップではデザイナーとプログラマーの需要が圧倒的に高いこと。
(企業のビジネスによりけりだけど、ビジネス系はたぶん募集職種の1割弱ぐらい)
・やっぱりデザインがきれいでシンプルなところはいけてる投資家が投資している。
(個人的にはTumblrのサイトが一番いいなって思いました。)
・ソーシャルゲーム、位置情報、クラウド、写真共有系はぴんきりバブル
リストアップをして、レジュメを書いて、
そのあとは一番肝心の企業とのコンタクトの部分なのですが、
ここで、僕はケニアの成功体験からかなぜか楽観的でした。
というのも、アポなしでも直接いけばどうにかなったからです。
だけど、やはりアメリカは国際空港のセキュリティの固さに代表されるように、
とてもお固い国でした。
・レジュメもって企業にアポなしで乗り込む
→エントランスで警備員につまみ出されたりと文字通りの門前払いをくらう
・電話してアポ取り
→電話番号記載しているところが少なく、担当者を知らないと音声案内で終わる
ということで、ここからはケニアの成功体験を忘れて正攻法のメールで、
企業の連絡先に該当するインターンシップを募集していようがしていまいが、
ところかまわず興味を持った企業に
「自分こんなことできるけど、どう?みたいな感じ」
でレジュメ付きのメールを送りました。
応募総数:約50
それに対して、
返答社数:5
レジュメの連絡先の電話番号を書き間違えるなどの地味に切ないミスをしながらも、
幸いにメールで返信をしてくれた企業と面接などを繰り返して、
やっとこさおとといインターンシップのオファーをどうにかもらうことが出来ました。
その過程できづいたこと
・電話面接は電波が最高のところで受けろ
・「Tell me your story」と「How can you contribute to our country?」の2つの質問には入念に準備しとかなければ話にならない
・レジュメのネイティブチェクはMust
・スタートアップの企業は常にonらしく1、2分で返信返してくる企業が多い。
ということで、結果としていまは
滞在期間:4ヶ月
滞在先:サンフランシスコ
所持金:$1,200
宿泊先:未定
インターン先:スタートアップの企業
ということで、やっとスタート地点に立つことが出来ました。
10日間だけの感想・・・(まとめ)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
また、10日間、当初の想定通りにはいかなかったけど、やっぱりそれはそれで学べることも多くあったように感じます。
企業の探し方とか、レジュメの書き方とか、そういった表面的なこともそうなのですが、特に大きかったのが
1. お金を生み出す活動へのハングリー精神
サンフランシスコでは路上でのパフォーマが活発で、
子供でも野外でサックス吹きながら持ってきたハットに、お金をチャリンチャリンと稼いでいました。
かたや、じぶんは毎日図書館に行って職探しをして、全くお金を生み出す活動に関与していない訳です。
そこで10歳ぐらいの子供でもちゃんとお金を稼いでいるのをみると、
やっぱりすごいお金を生み出す活動に携わりたいという欲、
いい意味でのお金への執着心
が少しはついてきたのかなと思います。
2. 苦しい時の受け入れ方
幸せは苦しみと対立するものではなく、苦しみの中でもそれが自分の中の幸せの定義である
「じぶんらしくいられる」
ことを満たしているならば、それも幸せの一部なのかなと。
一時点的には片方の感情が自分を支配するかもしれないけど、
線で考えるとどちらの感情も混在していることで幸せ感じられる
と最近は考えるようになりました。
3. 必要とされている感じの大切さ
僕はこっちにきてから、特に知り合いもいなく、働いてもいないので人との交流がほとんどなく(Hostelでのちょっとした会話以外)
誰かから「必要とされている」感じがまったくしませんでした。
(いまもそんなには変わらないですけども。)
僕にとってそれは、
働くところがないとか、住む場所がないとかそういったことよりも、
ずっとずっとしんどいことでした。
逆に、ナイロビで楽しく過ごせたのは、
「スタッフから、周囲から必要とされている」という感じを多かれ少なかれ感じられたからだといま振り返れば思います。
そういった対照的な環境にいたからこそ、
いまは「必要とされている」感じは目に見えない心の栄養素のようなものなんだなということを
再確認することが出来ました。
対象の最適な規模は人によってそれぞれだけど、
誰かから「必要とされる」ことが人間である以上、
とっても大切なんだなということを改めて実感することができました。
3. 必要とされている感じの大切さ
僕はこっちにきてから、特に知り合いもいなく、働いてもいないので人との交流がほとんどなく(Hostelでのちょっとした会話以外)
誰かから「必要とされている」感じがまったくしませんでした。
(いまもそんなには変わらないですけども。)
僕にとってそれは、
働くところがないとか、住む場所がないとかそういったことよりも、
ずっとずっとしんどいことでした。
逆に、ナイロビで楽しく過ごせたのは、
「スタッフから、周囲から必要とされている」という感じを多かれ少なかれ感じられたからだといま振り返れば思います。
そういった対照的な環境にいたからこそ、
いまは「必要とされている」感じは目に見えない心の栄養素のようなものなんだなということを
再確認することが出来ました。
対象の最適な規模は人によってそれぞれだけど、
誰かから「必要とされる」ことが人間である以上、
とっても大切なんだなということを改めて実感することができました。
なんにせよ、
いまがスタート地点
「じぶんらしくいられる」
幸運に感謝しながら、
この4ヶ月シリコンバレーのスタートアップという環境の中で、
出来る限りの好奇心と主体性をもって目の前のことに取り組んでいこうと思います。