Wednesday, July 27, 2011

心に留めておきたい言葉


今日は一つ自分の中で大きなもやもやが消えた気がします。

日ごろ無意識に考えている事が、言語化できるとなんかすっきりした事っていうのは今までも何度かあったけど、今日の発見は今までの中で一番のスッキリ感でした。

自分の趣味でもあるWeb-Surfing(スラムでも意外にインターネットにアクセスできました。)をしている時に、偶然出会った、

「他人を喜ばせることを楽しむ。」

という言葉。

※「夢を叶える像」などで有名な水野さんの「ウケる日記」より

(水野さんのブログは、神が嘗て面白いのでクスッとした笑いを補充したいなと思ったら必見です。)

一見、なんだ当たり前じゃんという言葉ではあるけど、この言葉にいざ出会ってみると、自分の中では何年も探してきた言葉のように思えてきます。

いままでを振り返ってみても、自分の為に何かしたときよりも他人の為に何かしたことの方が記憶に残っているし、何よりも楽しかった気がします。

サークル活動

卒業DVD制作

早稲田祭

特に意識はしていなかったけども、
いま思えばフィールドも関わり方も全く異なる中でも、どれもこれも「他人を喜ばせる事を楽しむ」為にやってきた気がします。

やっぱり、自分の周りを見ても尊敬している人達はやっぱり共通して、自然と他人を喜ばせることで自分も楽しんでいる人たちですし。

だからこそ、大前提の「あり方」として


常に、他人を喜ばせることを楽しむ人でありたい。


日常の忙しさに飲み込まれそうになった時でも、常に心に留めておきたい言葉です。


Wednesday, July 20, 2011

コルゴチョ育ちのアントレプレナー

今回は現在インターンをしているNGOであるSUFTAの創設者である長身のイケメン、ハズバンドと話してすごいわくわくしたのでそのことについて。

彼はどんな人かというと、コルゴチョというスラムの生まれでスラムの教会の奨学金制度のようなものを利用してナイロビの大学に進学し、イタリアでMBAを取得してきたある種の成り上がりともいえる人です。

すごい理路整然とした話し口調だなと思っていたのですが、やっぱりです。
ケニアではスラム出身で大学に行けるのはほんの一握りで、更には海外でMBAを学ぶというのは夢のまた夢の話です。
その夢を実現してるだけでも、大変な偉業なのですが、
彼の何が素晴らしいかというと、そこで学んできたものを生まれ育ったスラムに還元しようとSUFTAを創設したり、今はスラムの子供たちに質の高い教育を提供しようと教育機関の創設を構想しているそのパッションと行動力です。

そこで、彼のパッションはどこからきているのかと聞くと、
やはり彼にも、スラムで苦しい暮らしをしてきた経験から、未来の子供たちには自分たちよりもより良い暮らしを提供したいという使命感ともいえる想いがあるそうです。

そんな彼と話していて特に印象的だった話は、現地を取り巻くNGO」と「教育」についてです。
スラムの生活は貧しいから、それこそ学校やNGOはあまりないんだろうなと思っていたのですが、実際はコルゴチョのスラムにはNGOや学校が乱立しています。
どちらも5分も歩けば必ずといっていいほどの確率で見つかります。

最初はなんでこんなにNGOや学校があるんだろう、そんなにニーズがあるのだろうかと思ってたのですが、ハズバンドの話を聞いてその理由が腑に落ちました。
というのも、彼曰くコルゴチョの一番の問題はやはり、「Money」だそうです。
「Money」を確保する手段として、学校を建てたり、NGOを作ったりする場合が多く、例えば学校だったら、運営者は資金を得る為に学校という形式だけは整えて、教師の質はほとんど問わないそうです。
学校をやる理由が子供達に良質の教育を提供する事ではなくて、ビジネスだそうで、その結果として「粗悪な教育」が問題になっているそうです。

NGOに関しては、社会問題の解決を第一義にするところもあれば、資金獲得の手段としNGOを創設するところもあるそうで、ファンダライジングをするだけやって、姿を消すような経営者も中に入るそうです。

そんな状況だからこそ、ハズバンドは自分が生まれ育ったこのスラムを良くしたいんだそうで、

「運よく皆の力を借りて、いい教育を受けさせてもらった自分にはこのスラムを良くする責任がある。」といっていた彼の目は心なしか輝いて見えました。

やはり情熱をもってそれに向かって行動している人の目は、万国共通できらきらしているんだなーと実感した一日でした。

Monday, July 18, 2011

スラムでの主な時間の過ごし方

ということで、僕はいまコルゴチョというスラムでSUFTAというローカルNGOのお手伝いというか、途上国で働くという事の経験を積ませてもらっています。

SUFTAはまだまだ小さな組織で主に創設メンバーのJohnPeterを中心として運営しているNGOです。

そこで僕がやっていることは2つあって、一つがキャンドルメイキングビジネス(以降、CMB)、もう一つがマイクロファイナンス(以降、MF)です。

CMBに関しては、NGOの安定した収入源を確保する為に、スラムの人達を雇って作ってもらったキャンドルの数をどうやったら増やせるか、そしてそれをどうやったら売りさばけるかについて日々検討しています。

また、もう一つのMFに関しては、現地で自営業をしている人達にお金を貸して、どう彼女らのビジネスを拡大していくかということについて、彼女らと話し合いながら考えてます。

CMB、MFと横文字にすれば響きはいいけど、やっていることは地味です。

アンケート作成したり、それを打ち込んだり、インタビューをしたりという感じなんですけど、途上国の小さなNGOということもあってすごい働き方にもどかしさを感じてます。

売り上げや費用など今までの情報が記録されてなかったり誰が持ってるのかわからなかったり、ITリテラシーというか現地でのインターネット環境が進んでいないのでgoogleドキュメントやdropboxに叩き台をあげて、どうこうというわけにはいかずオフィスに行かなきゃ仕事に取り組めなかったり。

中でも、特にいちど路上に出れば「チャイニーズ」としてあしらわれる日本人を悩ませるのは、彼らのキーワードでもある「Relax」という概念です。時間に対する感覚がゆっくりしているので、今日やると決めた事を1時間後には明日に延期しようといったりと、なかなか日本人の勤勉さとは相いれない概念です。

だけども、何にでも短所があれば長所もあるもので「Relax」という考え方が染みついているせいか、あまり気負わずに仕事をしていて、彼等は一日一日をすごい楽しんでいるように見えます。
基本「冗談8、真剣な話2」ぐらいの割合で進んでいきます。

加えて、彼等はこのスラムをよくしたいという想いが強く、スラムの住民の暮らしの改善を人生のテーマにしています。

そんな彼らと一緒に働いていると、
「経験が人生のテーマを決める」、

「人生にテーマがある人は幸せ」 なんじゃないかと感じます。

彼等には幼少期の貧しさの中で苦労しながら這い上がってきた経験があるからこそ、子供たちにはもっと良い暮らしをさせたいという明確な想いがあります。


だけども、僕自身にはまだ人生におけるそんな明確な想いやテーマはありません。

だからこそ、主体的にたくさんの経験を積んでいって、今までの経験と照らし合わせながら人生のテーマになるものを見つけていきたい


それに当たって、とあるブログで見つけた生田正治さんの
「人生が一度限りであるということを考えれば、若い時点で自分の将来を展望して、自分の情熱を何に燃やすかを考えることは大事なテーマです。」
という言葉にすごい共感を覚えました。



Saturday, July 9, 2011

ケニアに着いてからの7日間

ケニアに滞在してもう1週間ちょいが経ちました。
1週間と言えども、さすがは途上国。毎日が刺激的です。

■入門編
・開口一番Pay 100 dollars, or go home!!と言ってきた入国審査官
・所定の場所に2時間たってもこない迎えの人
・親切に携帯貸してくれたと思ったら地味に2ドル請求してきた空港職員
・何時間たっても一向に進まない交通渋滞

ケニアは到着してものの半日で、ケニアとは何ぞやという事を丁寧に自己紹介してくれました。


そんなてんやわんやの初日の翌日は
結婚式

日本で一度も結婚式に呼ばれたことがなかった自分も
縁もゆかりもないアフリカの地でついに結婚式デビューを果たしました。笑


1日前まで赤の他人だった自分をguestとして結婚式に参列させてくれるらへんが、ケニアのおおらかさというか器の大きさを感じさせます。

そんな結婚式で印象的だったのが踊り大家族です。
結婚式の前に花嫁側の親族と花婿側の親族たちがダンスバトルを繰り広げるのが常らしく、朝から近所迷惑を顧みず(迷惑というか、近所の人も一緒に踊ってた感もありましたが)踊りながらshoutしてました。
ラテンアメリカ研究会のルーツはアメリカじゃなくてアフリカにあったんだと腹落ちしました。

 戦いに赴く踊り子たち。彼女らの気迫には鬼気迫るものがあった

また、身内だけの結婚式なはずなのに、なぜか400人ぐらいの人が参加してました。
聞くところによると、前の世代の人達は平気で子供を10何人も産むらしく、まぁ自然とこうなるよねということだそうで。
うむむむ。
たくさん子供を産まなければいけなかった環境とその結果が、貧しさの原因なのかなと思いつつ、みんなの明るさに圧倒されました。


こちらが集合写真(だいたい写真中央にいるのが花嫁と花婿)

末永くお幸せに

ちなみに、ここの親族はケニアではupper-class(上の中)の人達らしく、
彼ら曰く
上の上は政府関係者(圧倒的にリッチらしく家に軽いサファリパークがあるとかないとか)
中流階級はまだほとんど存在しないらしく
このあとは、下流になるらしく結構な割合のケニア国民がここに属しているらしいです。

とまぁ、そんなリッチな家族の家に一時的にホームステイさせてもらっていたのですが、
上の中にふさわしく、お父さんはMIT(マサチューセッツ工科大学)でマスターを取り、諸外国を転々として、今はケニアでエコノミストをやっているそうです。
日本でも上の中に当てはまりそうな輝かしいキャリアです。

そんな素敵な家庭で束の間の上流階級の暮らしを堪能した後に、予定通りコルゴチョというスラム(こっちではinformal settlementと呼ばれている)のアパートみたいな所で本格的に自分のケニアライフが始まりました。

冷たいシャワー

停電

ゴキブリ

以外は案外に快適です。

スラムの人達はやっぱり貧しいけど、そんな貧しさの中でも笑顔が溢れています。子供たちのすれていない人懐っこさと「How are you?」はめちゃめちゃ可愛いです。

まだまだ自分はスラムの上っ面しか見ていないけれど、生き方として彼等から学べることはたくさんありそうです。

次回は自分がNGOについて紹介していこうと思います.....